青色申告のメリット・デメリットは?小さな自営業こそ青色で節税が必須

わが家は夫は現場担当の職人(一人親方)、妻(青色事業専従者)は自宅で事務をする小さな自営業です。従業員はいません。

飲食業ですと従業員やバイトが必要そうですが、建築業は一人でやっている自営業が多い。「一人親方」というネーミングがあることからも分かります。

夫の仕事仲間さんとお話ししているときに感じるのですが、皆さん青色申告について勘違いしているように思います。うちは小さな自営業だし、儲かってないから白色で十分だと思っている人が多いからです。

そんなことはないですよ、儲けが少ない小さな自営業こそ青色申告で節税することが必須だと思います。

スポンサーサイト

白色申告でも記帳が義務化!青色申告のデメリットはないかも

青色申告をしていない方のほとんどは、「複式簿記での帳簿付け」が面倒だと思っているようです。確かに、手書きの時代は大変だったと思います。

今では単式簿記と複式簿記の差を知らなくても、帳簿ソフト(会計ソフト・確定申告ソフト)を使えば、青色申告用の帳簿付けができる時代になっています。

さらに、H26年から白色申告でも帳簿付けが義務化されました。

こちらの記事に詳しく書いています。
>> 青色申告にするタイミングは?白色申告でも記帳が義務化【2014(H26)年1月~】

こうなってくると、もう青色申告のデメリットはなく、メリットばかりだと言えます。

メリット1:青色申告特別控除65万円が受けられます

青色申告にすると単式簿記の場合は10万円、複式簿記の場合は65万円の青色申告特別控除が受けられます。どうせパソコンソフトで帳簿付けするなら、複式簿記で65万円の控除をGETしましょう。

この65万円のスゴいところは、他の各種控除より節税効果が高いことなんです。

↓ 国税庁のホームページに掲載されている記載例です。

151130-9

国税太郎さんは個人事業主なので確定申告書Bを使います(Aは給与所得者用です)。

なんと事業収入が23億円以上もあります。仕入れや必要経費等を引いた所得金額は2000万円くらいなので、利益率はあまりよくありません。架空の人なのでスルーしておきます(苦笑)。

↓ この確定申告書Bの下の方を見ると、各種控除や青色申告特別控除が記載されています。

151130-8

赤で囲ったところはいろいろな基準になる所得金額です。

所得税を計算するときには青で囲った各種控除が効いていきます。医療費控除、社会保険料控除、生命保険料控除など、聞き慣れた控除のほとんどがこの青で囲った部分に所属しています。

青色申告特別控除はこれらの控除の上を行く節税効果があります。

青色申告特別控除と専従者の給与額は右側のオレンジ色で囲ったところに記載することになります。この金額はすでに赤で囲った所得金額に反映されていて、所得金額自体を小さくすることができるのです。

市町村の国民健康保険料(国保)は赤で囲った所得金額がベースに計算されています。青で囲った各種控除は使えませんか、青色関係の控除なら国民健康保険料(国保)の節税にも有効になります(市町村によって違うことがあります)

こちらの記事に詳しく書いています。
>> 自営業だと国民健康保険の支払いが大変!保険料が高いと感じる5つの理由

開業マニュアル等の本を読むと、65万円の控除が受けられるとサラッと書いてあるだけです。通常イメージする控除よりもずっと節税効果の高い控除なので、もっとアピールしてくれればいいのにと思います。

夫が開業するときに購入した開業マニュアル(1997年発行)では青色申告特別控除は38万円でした。その控除は現在では65万円ですから、国も青色申告をおすすめしているということですね。

スポンサーサイト

メリット2:家族への給与を全額経費にできる

家族へ給与を支払って経費にすることは禁止されていますが、青色事業専従者の給与に関する届出書を出すと合法的に経費にできます。

こちらの記事に詳しく書いています。
>> 青色事業専従者になりました!税務署への届け出方法と書き方(記載例)は?

白色申告の場合には配偶者で年間86万円(親族だと50万円)までという制限があります。青色申告なら金額の制限はありません。

ちなみに私は毎月30万円、6月と12月にボーナスがそれぞれ30万円と届け出しています。届け出よりも実際の給与額が高いと問題になるそうなので多めにしておくのがポイントだそうです。

私の専従者給与額はこちらの記事に詳しく書いています。
>> 青色事業専従者給与額はいくらにする?わが家のこれまでの金額を公開!

この専従者給与も国民健康保険料(国保)の節税には有効になります。さらに、個人事業税の節税にも有効になります。

メリット3:損失の繰り越しや貸倒引当金の計上ができる

本を読むとその他のメリットとして純損失の繰り越し・繰り戻しが3年間に渡りできるとあります。収入が乱高下しやすい自営業の場合は使えそうですね。

わが家も収入不安定ですが、限りなく所得がゼロに近い年もありましたが、赤字までにはなったことがないので、このメリットを感じたことはありません。

売掛金や貸付金など年末残高のうち一定額を「貸倒引当金」として経費算入ができるメリットもあります。これもわが家では使ったことがないですね。

さらにもっと細かいことがマニュアル本には書いてありましたが、ずっと青色申告をしている私でも「???」な内容もありました。すべてを理解できなくても青色申告はできるということですね(苦笑)。

大きな損失が出たときにメリットが多いようです。体験するともっと詳しいメリットが理解できるかもしれませんが、そのようなことはあってほしくないですから、ずっと理解できないままの方がいいかも(苦笑)。

まとめ:青色申告にしたいと思ったら

150811-4

ここまで読んで「青色申告にしてみようかな」と少しは思っていただけたでしょうか?

青色申告にするには届け出が必要です。青色申告承認申請書を税務署に提出します。開業してから3ヶ月以内か、今白色の方は、確定申告する年の3月15日が締め切りになります。

こちらの記事も参考になります。
>> 青色申告にするタイミングは?白色申告でも記帳が義務化【2014(H26)年1月~】

青色申告に対応したパソコンソフトは試しに使ってみるのならば無料で試せるクラウドタイプがおすすめです。
>> 自営業の確定申告におすすめの会計ソフトは?これからはクラウド型の時代に!

試しに無料のクラウド版確定申告ソフトを使ってみて、大丈夫そうなら青色に切り替えると安心ですね。

私は税務署主催の無料セミナーで勉強させてもらいました。青色申告にした最初の年には税務署からセミナーの案内が郵送されてくることが多いようです。

セミナーの日程等は税務署に問い合わせても教えてもらえます。

こちらの記事に詳しく書いています。
>> 税務署主催のセミナーを活用!無料で記帳方法・帳簿付けを勉強しました

節税というと「うちは儲かっていないから」と思う方も多いかもしれません。所得税や住民税はいいのですが、収入が少なくても負担感が大きいのが国民健康保険料(国保)です。

小さな自営業こそ、青色申告にしてコツコツ節税しないと、税金の支払いに追われてしまい生活が苦しく感じることになります。

青色申告に是非挑戦してみてください。

スポンサーサイト