夫が会社を辞めて独立開業するかも?未来の自営業妻にアドバイス

自営業を営む夫を持つ自営業妻コミィです。自営業家庭のマネーサイトを運営しているので、自営業関連の相談を受けることがあります。

その中でも多いのは「夫が会社を辞めて独立開業したい」と言っています。という自営業妻予備軍の方からの相談です。

この手のメールを読むたびに、本当にいろいろ考えさせられます。掲示板代わりにしてるブログ「旦那様は自営業」の方で掲載していた内容を、加筆修正してまとめておこうと思います。

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ケース1:貯金ゼロなのに夫が脱サラ宣言!

夫は職人さん。職場の人間関係が辛いらしく独立したい。妻が「資金を貯めてから」と説得しても、なかなか独立を止めるのは難しい状況

独立するなら1年分の生活費の確保!をせめて半年分は必要

独立してもすぐに仕事が来るわけではありませんし、運良くすぐに仕事が来ても、月末締めの翌月末払いです。2ヶ月は確実に収入ゼロということに。

半年ぐらいは仕事用に揃えるモノもありますから経費もかかりそうでしょね。

それなのに、国民年金や国民健康保険料(国保)、住民税の通知はあっという間にやってきます。特に国民健康保険料(国保)は金額が高いことが多いので覚悟が必要です。

関連記事
>> 国民健康保険料(国保)の計算方法は複雑!市町村によって大きな差があります

計算方法が複雑なので去年の源泉を持って市役所窓口で試算してもらうと安心です。

子供がいれば、国民年金や国民健康保険料(国保)は支払わずに放置というわけにはいきません。保育園の入園や、児童手当の申請の際にも支払っているかどうかはチェックされます。

失業すると国民年金や国民健康保険料(国保)は免除申請が出来ることがありますが、独立したのでは自己責任で免除は難しくなります。自営業は何でも自己責任になってしまうのが辛いところです。

会社員の時は天引きされていた健康保険や税金を含めて、毎月の生活費を出す必要があります。住居費にいくらかかっているかによりますが、家族で暮らすならば、最低でも税込で月25万円は必要だと思います。

毎月の生活費を割り出すところまでやったら、夫にメモなど書面で渡して、毎月○円必要です。ということを教えてみましょう。あくまでも事務的にです。ここからケンカをしていたのでは、後々体力や気力が持ちませんからね(苦笑)

それでも準備期間もなく独立したいというのだったら次の手を考えるしかありません。

夫を説得するのは大変!手伝いはしない方がいい

夫が独立したい!といった時点で、操縦は難しい人だとあきらめたほうがいいかもしれません。私も夫には振り回されるばかりで、自分で操縦できたことなどありません。

もうそういう気質なんでしょうね。おそらく、相談者さんが夫を止めるのは難しいだろうと感じています。そうしたら妻として何をすべきかということを考えてみたいと思います。

まずは、夫の仕事には関わらないことをお勧めします。しばらくの間はお金の面で苦労するでしょうから、夫とのやりとりが多くなればなるほど、争いが増えます。

仕事には直接関わらずに、仕事に疲れた夫が自宅でほっとできるようにするのが妻の役目だと割り切ってしまいます。

手伝ってほしいといわれたら、「私もやりたい仕事があるの!」と外に勤めに出てしまう手も。

もし手伝うとしても、絶対にお金の管理と帳簿つけはやってはいけません。お金の管理は脇役ではなくメインの仕事です。独立して数年は、経営者として夫が必ずやるべき仕事だからです。

参考記事:
>> 自営業妻は安易に経理を手伝ってはならない

私だったら運転資金と生活費は最初に分けてしまいます

生活費と運転資金は分けて考えなくてはいけません。貯金ゼロとのことなので借り入れを起こす必要があります。

私ならもし300万円用意できたとしたら、半分づつ分けてお互いに別管理にします。夫には「半年間は家に生活費を入れなくてもいいよ」といってしまいます。そうすると、夫のほうでも半年間は仕事に没頭できますし、私も夫とお金のやりとりをする必要がありません。

私なら、この150万円をいかにして長く持たせるかに注力して、パートをしたり、節約料理をしたりして、妻としてがんばります。

もし私が自営業妻になる前だったら、300万円を全部自分で管理して、夫にその都度渡すパターンにしたことでしょう。コレをやると、夫婦ゲンカがおきますし、夫のお金の感覚も鈍くなりますから、お勧めできません。

運転資金を生活費に使っていると100万円くらい3ヶ月でなくなります。消えるといった方がいいかも。自営業をしていると帳簿をつけていても儲かっているのかどうか分かりにくいですから、感覚で分かるように工夫が必要です。

参考記事:
>> 自営業の運転資金と生活費は別でした【私の失敗談】

その点でも、生活費を別にしておいて、半年間は家にお金を入れなくていいといっておけば、半年後に夫もこの仕事を続けていけるかどうか判断が使いやすいと思うのです。

半年も家にお金を入れていないのに、手元に利益が残っていなければ、仕事を続けていくのは難しいですよね。

男性は家に生活費を入れていると態度が大きくなると思いませんか?「誰のおかげで生活できると思っているんだ」って禁句ですよね。仕事でイライラしている腹いせに、当たり散らされたら、家族はたまったもんではありません(苦笑)。

家(家庭)はほっと安らぐ場所なので、トラブルを未然に防ぐためにも、夫とはお金のやり取りを少なくする方法を取るのが一番。

もし貯金0で借り入れもなしでスタートするつもりなら、それはあまりにも無謀です。妻としては相当な覚悟が必要です。

まずは自分はパートに出て家計の現金支出分は確保する。自営業のお金と銀行引き落としになるお金はは夫に任せてしまうという方法がいいかもしれません。

「お金や生活のことは妻が何とかしてくれる!」なんて思ってもらっては大変なので、夫自身にやりくりをがんばってもらうのです。

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ケース2:夫が独立を計画中。妻として役立つ知識や資格は?

夫が来年か再来年に独立したいと言っている。夫には計画性がありそうです。夫が妻に仕事を手伝ってほしいと相談しているので夫婦の対話もあるようです。

この相談者さんは「夫のために役立つ知識や資格があれば取得したいと思います」とメールをくださいました

自営業妻におすすめの資格は?

私は基本的には積極的に手伝わない方がいいと思っています。最初は指示されたことをやるだけで十分。あれもこれもと気を遣ってやってしまうと、夫が堕落する可能性あり(苦笑)。

参考記事:
>> 自営業を手伝うなら最初の1年は指示待ちに徹することが大切

一応そのことを踏まえた上で、今回は妻が「手伝いたい」と思っているので、具体的なアドバイスをしますね。

まず、何かとったほうがいい資格があるとするならば、簿記3級です。自分で確定申告をするにしても、税理士さんに頼むにしても3級程度の知識はあったほうがいいです。

簿記3級は高校生がとる資格ですし、履歴書に書くほどではないけど、自営業妻には役立ちます!

参考記事:
>> 子育て主婦の独学「簿記3級」合格体験記

夫が何を手伝ってほしいかによりますが、現場を手伝ってほしいなら職人の技術を学ばなければなりません。たぶん、経理や事務を手伝ってほしいのだと思うので、簿記3級を取っておくぐらいでいいと思います。

帳簿付けや請求書の発行など事務はしてもお金のやりくりは妻が1人でやるのは危険です。毎回話し合うか夫に任せるかしてください。

現在はパートで働いているということなので、出来る限りその仕事を続けられたほうがいいと思います。確定申告や経理を手伝うくらいなら、パートをしながらでも十分に出来ます。

勉強熱心なご主人だとパートをやめて青色事業専従者になった方がいいのでは?という話題になるかもしれません。節税は儲かってから考えれば十分。パートは続けてください。

仕事が軌道に乗るまでは、月5万でも10万でも収入があるのとないのでは、気持ちが違います。仕事がないときに二人で家にいると、なんとも気まずい雰囲気になるものです。外に働きに出たほうが、精神的にもラクだと思います。

本を1冊読んでおくといいですね。個人事業主の始め方みたいな感じの本を図書館で借りてみてください。

節税は利益が出てから考えるので十分ですが、今は白色でも帳簿付けが義務化されたので、最初から思い切って青色でやっていくのがいいかも。開業届けのときに青色申告の届出も一緒に出来ます。

参考記事:
>> 青色申告にするタイミングは?白色申告でも記帳が義務化【2014(H26)年1月~】

一番のアドバイスはよく話し合うことです!

私が一番大切だと思うのは、夫婦で話し合いをすることです。それとなく、独立したくなった気持ちとか、独立してどんな仕事をしていきたいかなど、夫の夢を聞いてみてください。

聞いてみれば、曖昧だった今後のことが妻にも具体的に分かってきます。夫の話を聞いて、「こりゃ、甘いな」なんて思ったら、事前に覚悟もできますし(苦笑)。夫に未来を託そう!って前向きになることもできます。

うちは話し合いができなくて苦労しているのです。話し合わないと、お互いの気持ちって分からないですよね。10年近く一緒にくらしていても、夫に対しては新たな発見があります。そういう考え方なんだって失望することも。

言わないと伝わらないし、夫が妻の気持ちを配慮していろいろ気を使ってくれるなんていう家庭は少ないと思います。妻は夫のことをいろいろ考えてつくしているのにね。

夫の挑戦をどう受け止める?妻としての覚悟

妻としては夫に安定した会社勤めをしてもらいたいですよね。でも夫の人生ですし、家族のためにすべてを犠牲にしろとはいえません。

私個人の感覚ですが、夫が35歳までだったら、一度は挑戦させてあげたいと思います。40歳すぎてからだと、その後に失敗して再就職したりなどを考えると辛そうです。

事業に失敗しても借金500万円くらいまでなら、その後がんばって働けば返せそうです。自己破産というのもナシでお願いしたいです。

子供の人数や年齢、住宅ローンの有無など、その方のメンタル面など一概に言えないのですが、独立は絶対ダメというのはかわいそうな気がします。

ただ、準備はしてほしいですよね。転職してS急便に勤めてガムシャラに働き、独立資金を貯めましたという話を聞いたことがあるし。それくらいの、覚悟はしてほしいです。

とは言うものの、自営業を始めたいという方は妻のアドバイスを大人しく聞くタイプではなさそうです。妻がやらせてあげたいとかダメとか判断する前に、勝手に突っ走っていきそうです。

こうなったら、私に出来るアドバイスは、「出来るだけ仕事には関わらずに、居心地のいい家庭つくりに力を注ぐこと!」です。

私のアドバイスは「冷たい」と感じるかもしれません。夫の仕事は手伝うな!って言っているわけですから。普通なら「夫婦で助け合って仕事をする」というのが理想なのですが、一緒に仕事をするのは大変なのです。経験してみて実感しました。

夫の仕事を手伝ってはいけません。特にお金の管理はやってはいけません。お金の管理は諸刃の刃です。その代わり、夫の愚痴はたくさん聞いてあげて、美味しい節約料理を用意しておきましょう。

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