H20年、運転資金を借りたわが家。2回目です。2回とも「公的制度融資」を利用しました。
1回目の時は、旦那様が「銀行でお金を借りた」といっていたので、住宅ローンみたいに銀行それぞれの独自のローンを借りたのだと思っていました。
銀行ごとに金利や条件が違うので、きちんとお得なのを選んだのだろうかと心配していました(当時は結婚前だったので深く追求せず・・・)。
お金を借りるときに、地元有力の地方銀行を選んだのも、「ここでお金を借りておけば、今後の信用になる」と旦那様は考えたからなのです。確かに商売をやっていれば、お金を借りられるということも信用につながると思います。
運転資金を借りられる公的融資制度とは?
1回目のローンを完済して、戻ってきた書類を見て「あれっ?」と思いました。内容を良く見ると、銀行は窓口になっているだけで、
お金を貸してくれたのは別のところのようなのです。旦那様が言っていたのとチョッと違うぞ~!と気づきました。
旦那様に聞いてみても、あまり細かいことにはこだわりはないらしく、「お金を借りられて、無事返し終わったのだから気にすることはない」といった様子。
ここをしっかりしておかないと、銀行で借りて信用を作るという目的がうやむやになるんですけど・・・。
そう、旦那様が借りたのは「公的制度融資」だったのです。ここで、「公的制度融資」について調べてみました。公的制度融資には「政府系金融機関の融資」と「地方自治体の融資」の二つがあるそうです。
政府系金融機関の融資は
・国民生活金融公庫
・中小企業金融公庫
・商工組合中央金庫 の3箇所が主力。
私は、どれも見たことも聞いたこともありません。きっと支店が少なく、私の住んでいるあたりにはないのでしょう。上二つはH20年10月に金融改革で「(株)日本政策金融公庫」にへ編成替えをするそうです。近所に支店がない以上、わが家にはあまり関係なさそうですが・・・。
一方「地方自治体の融資」は各都道府県ごとの融資制度です。
・小規模事業資金
・小口資金
・小口零細企業資金
・中小企業パワーアップ融資 などなど・・・
各都道府県ごとにいろんな名称が付けられていますが、 金利や限度額は同じような感じです。県が融資してくれるのですが、県庁へ行って手続きするのではなく、地元の金融機関が窓口になっています。
銀行や信用金庫などで借りられます
同じところが財源なのに、窓口になる金融機関によって対応が違うのは、2回目の融資を受ける際に経験済み。地方銀行と信用金庫の両方に話を聞いてみたのですから。
ただ、どの金融機関で借りても審査は同じところがしっかりとやっているようです。なぜって、旦那様のうっかりによって分かったのですよ。
地方銀行で借りた1回目の融資の時に、会社設立年月を○年12月と書いたらしいのですが、信金でかりた2回目の融資の時には、翌年の1月と書いて提出したのです。
旦那様に言わせると、「本当は12月に設立したんだけど、その年は確定申告もしてないし、実際に仕事を始めたのは翌年の1月なんだよね~」とのこと・・・。
このいい加減さによって、信金のお兄さんから電話がかかってきてしまったのです。審査にかけたところ、前回と設立年月が違うとチェックが入ってしまったそうです。
きちんと訂正をして、無事融資を受けることができました。ほっ。信用にかかわるので、きちんと統一して書いていただきたいものです。
この地方自治体の公的制度融資の情報は、金融機関の窓口にチラシが置いてあります。わが家の場合、ダイレクトメールが届いて知りました。
金利も安いですし(H20年で0.35%や0.8%、2.1% などまちまちですが)、他のローンに比べるととっても安いと思います。お金を借りにくい「小規模事業者向け」で、「無担保・無保証」が中心になっています。公的資金は上手に利用したいものですね。
借金はしないほうがいいのは承知していますが・・・、もし、借りるなら「公的制度融資」を利用しましょう。
ここで注意点。「無担保・無保証」は持ち家がなかったり、適当な保証人が立てられない際にはとってもありがたいことなのですが、保証協会というのを利用するため、別途費用がかかります。
これが、結構な金額なので、事前に金額を聞いておくといいと思います。わが家の場合、この保証料は融資を受ける前に支払いをしました。
信金のお兄さんが書類を取りに来たときに、「今日8万円預かりたいんですけど」と言ったときにはドキッとしましたよ(笑)。商売をやっていればそれぐらいの金額はあるのが当然なのでしょうが、わが家は旦那様一人でやっているので、一般家庭と同じなのです。
たまたま集金の後だったので支払いできました。わが家のように、一つの金融機関だけではなく、他のところでも話を聞いてみるのもお勧めです。同じ融資でも、対応が異なりますからね。
追記:2014年9月。
公的融資を借りる際は、金利だけでなく、手数料をよく確認してください。この仲介手数料などは、銀行や信用金庫ごとに異なる設定になっています。
はい!お分かりですね。つまり、簡単に借りやすいところは、手数料も割高なことが多いのです(苦笑)。保証料や手数料を合わせると、金利が安いはずなのに、割高な借金になってしまことも。気をつけて借りたいものですね。
うちの夫はその手の手数料はまったく気にしていませんけど、私はムカっとしながら帳簿付けをしています。