教育費は節約できる?母子家庭でも奨学金で大学進学しました【私の体験談】

教育費について考える

自営業妻コミィです。収入不安定な自営業なので、将来の教育費のことを考えると不安に思うことも多いです。

教育費に関してはテレビや雑誌で「何千万円もかかる」とビックリするような金額を目にします。お金がかかった話ばかりで、お金がかからなかった話は少ないないと感じます。

節約をして食費を抑えるワザを紹介するように、教育費を抑える方法も、たくさん紹介されるといいのになと思うようになりました。

私は自分自身の教育費は最小限で済ませていて、効率の良い教育を受けられたと自慢できるぐらいなんです(笑)。ですから、いかに安く大学へ行けたのかという話を紹介させてください。

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教育費に対する不安を感じている方へ

自営業の夫と結婚し、運転資金がなくなったりとお金の心配が身近になりました。一人目の長男を産んだばかりの頃が精神的には一番苦しかったです。

運転資金はなくなるし、リーマンショックで仕事は激減するし、さらに嫁姑問題もありました。毎日、子供の将来のことや教育費の考えると不安で眠れなくなったりしたことも。

産後は気持ちが不安定になりますからね。今考えれば、考えすぎ、心配しすぎの一言です。そのころは必死だから気づかないし、お金の心配ばかりでした。

子供のために教育費を準備することは親として当然のこと。私もそう思う一人ですし、できる限りのことをしたいとは思っていますが、その義務に押しつぶされそうになった自分がいました。

もう少し、力を抜いて考えたっていいんじゃない?

うちの浪費夫には、「教育費はものすごいかかるのよ!」って日々脅していますけど(笑)。まじめな方や心配性の方はもっとラクに考えてほしいと感じます。

教育費の不安が少しでも解消されるように、私の体験談を書きたいと思います。教育費だって節約できますよ。だから心配しすぎなくても大丈夫!

母子家庭でも姉弟共に大学へ進学しました

大学進学

私の両親は父の借金癖が原因で離婚し、母子家庭でした。母の年収は手取り200万円(月給15万円前後)ほど。家賃が格安7000円の公営住宅に住んでいたので何とか暮らしていけましたが、決して余裕はありません。

私には2歳差の弟がいて、私も弟も4年制大学を卒業しています。まあ、お金がなくても何とかなっちゃうもんですね。わが家では教育費も節約の対象でした。

そんな家庭環境でも大学に進学できたのは、二人とも自宅から通える国公立大学を選んだから

自宅から通えても私立大学の高い授業料や寄付金は払えるわけがないし、一人暮らしが必要だったら、月収15万円なのに月10万円も仕送りできるわけがない。

自宅から通いえる国公立大学というのは必須だったわけです。東京のように通える大学がたくさんあればいいのですが、地方の場合、選択肢は少ないです。その点では、私も弟もある程度、妥協しました。妥協とはお金の面だけでなく自分の実力不足のせいもあるけどね。

ですが、その制で母の経済力のなさをうらんだことはありませんし、進学を反対されなかっただけでもOKくらいの感覚です。そんな真剣な話は家族でしたことがないので、弟の本心はわかないけど。

自分の実力とお金のことを考えて、このあたりなら何とかなるだろうと選んだわけです。うちの母は、大学の名前とか学部名とか言っても「まったく分かりません!」っといった感じなので、相談しようがないのよね。

何を妥協したかというと、私は学部を妥協しました。でも、まったく興味のない学部に行ったのではなく、第二希望の学部にしただけなので、大学の勉強は楽しかったですよ。

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弟は夜間部(二部)に通いました

満開の桜

弟は私に比べてのんびりしていています。あんまりしゃべらないので、母と弟コミュニケーション不足も否めません。国立大学の合格発表の日が、滑り止めの私立大学の入学金納付日。80万円近くのお金を支払っても、入学しなかった場合戻ってこないという時代でした。

私と母は冷や冷やして、国立大学の合否結果を待っているというのに、本人はのんびり。無事合格していて、すぐにどちらに行くか決めなければいけないのに「私立大学のほうに行きたいなぁ」とか言ってるし(怒)。

なぜ私立に行きたかったのかという言えば、国立は夜間部での合格だったから。私立は滑り止めとして受験したけれど、わが家の経済事情では進学は無理。

担任の先生が、「履歴書には夜間とか書かないから、国立大学に行ったほうがいい」と面白い説得をしてくれたおかげもあり、無事国立大学へ進学してくれました。

その当時、国公立大学の授業料は、年間40万円くらい。夜間部はその半額で20万円ぐらい。入学金は私の場合、20万円くらいだったかな。月3万円の奨学金を活用すれば、授業料に充当できます。自宅から通えば、生活費はかからないし、おこづかいは自分でバイトをすれば何とかなります。

母が言うにいは、大学よりも高校生だったときのほうが、お金が大変だったようです。二人とも公立高校でしたが、授業料が月10000円程度かかったし、お昼代や模試代などお小遣いも多めに渡さなければならなかったから。

進学校だったので、予備校や塾には通わなくても大学進学の準備ができたのが救いだったようです。

大学に進学後は、バイトでお小遣いを稼いでくるし、授業料は奨学金をあてるだけ。今までどおり、ご飯さえ食べさせておけば、母は特別な出費がなくて気持ちがラクだったようですよ。

進学させてくれた母を尊敬します!

うちの母。自分の子供二人が大学へ進学するとは考えていなかったみたい。何とか高校までは出さないと思っていたようだけど。私が先に進学して、弟まで大学受験を考えていると知ったときはかなり驚いていました。

基本的に教育には興味がないタイプ。日々の生活に必死だったからかなぁ。「勉強しなさい」といわれた記憶がありません。

私は自分で考えて何でも用意周到に準備をするタイプだったので、大学の授業料は奨学金を当てることや、バイトをすることなどを話して、母を納得させました。高校2年の頃から、新聞奨学生のことを調べたり、奨学金の種類を調べたり、授業料免除の私学を調べたりしていました。

弟は私と同じ道を歩まざるえなくなったわけですが、弟的にはハードルが高くなって大変だったかも。その当時はなんとも思わなかったけど、今になって煙たい姉だっただろうなぁと思うことがあります。

私はお金がないのは分かっていたので、受験する大学もかなり絞りました。同級生の中には、受験料と交通費だけで50万円とかかかっている人もいて、ちょっとうらやましかったけれどね。まあ、仕方ありません。

大学進学によって一人暮らしが必要な人は、アパートの契約や家電家具の準備で100万円くらいかかるといっていました。そのほかに授業料。そして、毎月の仕送り。

私の時代は月10万円の仕送りが相場だったけど、今は不景気でもっと少ないようですね。どう考えても月給15万円の母には頼れない金額です。

こう自分の経験を振り返ってみると、「よく大学まで進学させてくれたな」と母親の太っ腹ぶりに感心してしまいます。私の母が楽天家でどんぶり勘定な人だったせいもあるのですが、進学を反対されなかっただけでも御の字です。

うちの母、夫と同じく貯金ができないプチ浪費家。浪費するお金自体がないから浪費家にはなれないけど(苦笑)、確実に浪費家と同じ金銭感覚なのでプチ浪費家と称します。

私と弟が大学進学できたのも、母が健康で働いていてくれたから。学費は奨学金で何とかなっても、母が病気で働けなかったら、進学はあきらめなければいけなかったでしょうから。

まとめ

そして、今の私にできること。

確かに、親の収入があったほうが、子供の進学先の選択肢は広がります。私も他の同級生が恵まれた環境にいたりすると、うらやましいなぁと思ったものです。自分の子供にはお金の心配をさせたくない、進学先は自由に選ばせてやりたい。子供の頃の私はそう思っていました。

でも、どんな世界でもある程度の制約はつきもの。がんばっても希望の進学先に合格できないこともあるし、進学が上手くいっても不景気ならば就職できないこともあります。

子供を持った今は、障害があってもそれを乗り越えられるように、強い子に育てたいなぁと思うようになりました。

子供が「親の収入が少ないせいで、自分の人生が台無しになった」なんて思わないようにするには、お金の大切さや責任感など、日々の暮らしの中で少しづつ経験させること。

親として子供にお金の心配をさせたくないという考え方もあります。私の夫はそうやって育った人。夫の両親は決して堅実で、私の親よりずっときちんとしています。子供に苦労をさせないようにと意識されていたのでしょう。

私は、お金の話や経済状況など、子供にもきちんと伝えていきたいという考えを持っています。

うちは夫が浪費家なので、その点がうまく子供に伝えられるか心配なのですが、私だけでもがんばっていかないとね。もしかしたら、夫が反面教師になってくれるかもしれないし(笑)。

私は300万円を準備する予定(順調にいけばだけれども)。この300万円を「たった300万円しか準備してくれなかった」ではなくて、「300万円もコツコツ準備してくれてたんだ」って思えるようになってくれたらうれしいです。

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